第2回大学世界選手権第6日は6月8日(日本時間9日)メキシコのモンテレイで行われ、日本はメキシコに3―36で敗れ1勝2敗となり、この時点で優勝の可能性がなくなった。大会2連覇を狙うメキシコは3連勝。
 日本時間10日にある試合で米国がグアテマラを破って3勝目を挙げると、日本は同11日の中国との最終戦で勝っても3位にしかなれない。


  日本のキックオフで始まった試合は、メキシコが最初の攻撃シリーズに2プレーで先制のTDを挙げた。日本はメキシコの力強いラン攻撃に苦しみ、その後も敵陣43ヤードから始まった相手の攻撃で、再びロングランでTDを奪われ、第1クオーターで14点差をつけられた。


 第2クオーター、日本はQB西山雄斗からWR成田光希(ともに立命大)へパスが通り、ようやくこの試合初めてのファーストダウン更新した。
 その後も、西山からWR西村有斗(日大出)へのパスで敵陣に侵入。さらにパスとRB西村七斗(立命大)、李卓(慶大)のランでゲインを重ねた。
 敵陣25ヤードまでボールを進めた日本だったがTDを奪えず、キッカー大塚健一(京大)のFGで3点を返すにとどまった。


 その後も西山からTE青根智広(関大)、WR猪熊星也(立命大)へのパスなどで敵陣34ヤードまで前進。西山からTE佐々木雄矢(京大)へのパスで敵陣23ヤードまで攻め込んだ。しかし、このドライブは得点に結び付けられず、前半が終了した。


 第3クオーター、自陣30ヤードから始まった日本の最初のドライブは、ファーストダウンを1回更新したがパントに終わり、逆にメキシコにロングパスを通されTDを献上。3―21と点差を広げられた。
 続く自陣16ヤードから始まった日本の攻撃は、スリーアンドアウト。自陣20ヤードからのパントのボールをメキシコがファンブル。これを日本がリカバーした。


 この絶好のチャンスに西山からWR高津佐隼矢(法大)へのパスで敵陣28ヤードまで前進。しかし、パントフォーメーションからのトリックプレーは失敗。守備がメキシコの力強いランプレーに対応できず追加点を献上した。

 
 第4クオーター、日本は西村有の好リターンで敵陣38ヤードから攻撃を開始。だが、ここでもパントに抑えられ得点できなかった。
 大塚の好パントで敵陣3ヤードまで押し込んだが、ランによる二つのビッグゲインを許しTDを奪われると、TFPの2点コンバージョンも決められ3―36と突き放された。


 この試合の日本のゲーム最優秀選手(MVP)には、DL仲里広章(立命大出)が選ばれた。
 


      1Q 2Q 3Q 4Q 合計
メキシコ 14  7   7   8  36
日  本  0  3    0   0  3  


 〈大学日本代表・鳥内秀晃監督(関学大)の話〉
 体力的に中1日ということでつらかった。相手のランナーも良かったが、タックルミスは一歩の出足が遅かった。(メキシコとは)フィジカルの差が一番大きかった。(今後世界と戦うためには)体力を強化する必要がある。(中国戦に向けて)全力でやるだけ。


 〈大学日本代表DL仲里広章の話〉
 アメリカ戦から中1日で厳しい部分もあったが、やはりフィジカルの差が大きかった。ディフェンスとしては(相手の攻撃を)しっかり止めて、もっとオフェンスに楽をさせたかった。(メキシコのラン攻撃は)システム的には止まっていたが、タックルを外されてセカンドエフォートでやられた。アメリカと比べると、メキシコのほうが強かった気がする。
 (今後世界と戦うためには)フィジカルの差を埋めること。どんな体格の外国人がきても対抗できるような体を作ることが重要。まだ大会が終わったわけではないので、最後まで手を抜かずに全力でプレーする。


 〈大学日本代表LBコグラン・ケビン(早大出)の話〉
 メキシコのバック陣は速くて強くて一人では止められず、指の先がかかっただけでは止まらなくてフィジカルの差があった。第1回大会ではワンタックルで倒せたが、今回は全然レベルが違っていた。1位になることはできないが、まだまだ日本代表としてプレーできるのはうれしい。(中国には)絶対に勝つ。

【写真】日本の守備陣の中心として活躍したLBコグラン=写真提供・日本アメリカンフットボール協会