将来米国の大学やNFLで活躍できる選手の発掘を目的にした、「NIKEコンバイン」が、6月7日に米国オレゴン州で開催された。
 日本からは国内選考を勝ち抜いたWR近田優貴(立命館宇治高3年)とQB山村健太朗(中大付属高2年)が参加した。二人はコンバインの成績優秀者のみが参加できる実戦形式のトレーニングキャンプにも加わり、米国の有望な若手選手らとしのぎを削った。


【WR近田優貴の話】
 アメリカ人の貪欲さを強く感じた。うまい選手は全員目立つために前に並び、コーチにアピールしていた。マンツーマンのときも並ぶ人はほとんどおらず、どんどん順番を抜かして、アピールしていた。日本では競技人口が少ないせいか、そのような現象はあまりなく、最初は少し動揺してしまった。しかし、このまま終わるわけにはいかないと、自分も前に出て勝負した。マンツーマンで3本のタッチダウンをとることができ、アメリカ人にも自分のスキルが通用することが分かった。経験の必要性も感じた。いきなりアメリカに行ってNFLに挑戦するというのは、無理だと思う。高校や中学などで小さいころからアメリカの環境に慣れることがとても大事だと分かった。今回、コンバインに参加していい経験ができた。この経験を日本に持って帰り広めたい。


【QB山村健太朗の話】
 僕のフットボール人生において、一つの分岐点になったと思う。初めて本場のフットボールを肌で感じて格の違いを感じ、自分もこのような高いレベルでフットボールがしたいと思った。僕は今まで日本の強豪でフットボールがしたいと何となく思っていただけだったが、さらに大きな目標を持つようになった。今回感じた自分の未熟さは一生忘れることはないだろう。言葉がうまく話せないことで相手に言いたいことが伝わらなかったり、相手の言いたいことが理解できなかったりした。フットボールをする以前に英語を勉強することがアメリカに行くための最優先事項だと思う。そしてなにより、体の違いがアメリカ人との一番の違いであった。日本で背が高い方である自分も、同じポジションのアメリカ人と比べたら小柄であった。また、筋力の違いで投げるという一つの動作に関しても全く力の伝わり方が違うことに気づいた。日本に戻っても高い目標を持ち、常に自分は高みを目指すのだという気持ちで努力を続けていきたい。そして、来年またアメリカに戻って、次こそはアメリカ人を驚かすことができるようなフットボール選手になれるように精進していきたい。

【写真】NIKEコンバインに参加したWR近田(左)とQB山村(右)=写真提供:THE CAMP