10月とは思えない真夏のような日差しを浴びながら、選手の動きを熱心にチェックする人がいた。
 高校の秋季東京都大会決勝が行われた8日、調布市のアミノバイタルフィールドに、立命大の米倉輝監督の姿があった。


 前日、京都の宝が池球技場で京大に66―17で大勝した「パンサーズ」の指揮官の目的はリクルーティング。有望な高校生がいないか視察に来ていた。
 シーズン中でも日本一を目指す大学の監督は、将来を見据えたチーム作りに奔走しているのである。


 関学大に敗れたとはいえ、今季の京大は手ごわい相手と見ていたようだ。その難敵に快勝した余韻に浸ることなく、新幹線で東京までやって来た。


 ゆっくり話せる絶好の機会。迷惑を承知でスタンドに誘い、あれこれ聞いてみた。
 「コーチをしていて、あれほど打つ手が全て当たった試合は初めて」。米倉さんは、京大戦をそう振り返った。


 昨年11月のリーグ戦では、王者・関学大に6―22で完敗した。
 再戦となった12月の全日本大学選手権西日本代表決定戦。前半を0―20とリードされた立命大は後半追い上げたが、結局17―26で涙をのんだ。


 ライバルの「ファイターズ」とは、今年も2度対戦する可能性が高い。
 高校生の試合を見届けた米倉さんは「去年の経験から、リーグ戦で勝たないとアドバンテージを取れないと思っている」と言い残して、フィールドを後にした。


 レベルの高い関西学生リーグをリードする両雄が激突するリーグ最終戦は11月19日。会場は、昨年と同じ大阪・万博記念競技場である。(編集長・宍戸博昭)

【写真】高校の秋季東京都大会を視察する立命大の米倉輝監督=10月8日・アミノバイタルフィールド