選手の息づかいが聞こえてきそうな臨場感あふれる写真を見ると、どうしても紹介したくなる。
 今回の一枚は、小欄に「seesway」のクレジットで写真を提供してくれている、アマチュアカメラマン「山田さん」の作品だ。


 山田さんはシーズンになると関東地区の大学、高校の試合会場のサイドラインでほぼ毎週撮影する。
 時には遠征もする。例えば関西学生リーグの大一番、関学大―立命大などでも、カメラを担ぎ「ベストポジションはどこだ」とばかりに、フィールドを走り回っている。


 写真は読んで字の如くありのままを映し出す。一枚のスチール写真を見ただけで、その試合のあらましが伝わってくることもある。動画にはない味わいも魅力だ。


 「高校生はトーナメント方式なので、一試合一試合の熱量がそのまま写真に写り込みます。高校生が、試合の中でも成長していく姿に魅せられています」と山田さんは言う。
 選手から「シースさん」と慕われる彼の作品を楽しみにしている高校生はたくさんいる。


 ぬかるむグラウンドでの激闘を切り取ったこの一枚は、埼玉・茨城・千葉の春季高校大会の江戸川学園取手―川越東のワンシーンである。
 「受験の関係で、春のシーズンで終わってしまう3年生も多いので、できる限り最後を見届けたいと思っています」


 雨が降ろうが風が吹こうが関係ない。山田さんの写真には、被写体の一瞬の輝きを見逃すまいとする緊張感と愛情が、ぎっしり詰まっている。(編集長・宍戸博昭)

【写真】4月9日、埼玉大で行われた江戸川学園取手―川越東=撮影:seesway