歴史を感じさせる、瀟洒(しょうしゃ)な佇まいが印象的な立教大学池袋キャンパス。2月。アメリカンフットボール部「ラッシャーズ」の2016年度納会は、その校舎の一角で行われた。


 立教は昨シーズン、関東学生リーグTOP8に復帰し3勝4敗と健闘。日大、中大と同率4位(順列6位)だった。
 1934年、ポール・ラッシュ博士によって創設された「ラッシャーズ」は、日本のアメリカンフットボールの「ルーツ校」として、国内で最も古い歴史を持つチームであることでも知られている。


 甲子園ボウルで4度の優勝(1引き分けを含む)を誇る名門は、長い低迷期をなかなか抜け出せないでいた。
 そして昨年、「切り札」として招聘したのが水野彌一前京大監督だった。


 「君たちは、チャンピオンにふさわしい人間なのか」。シニアアドバイザーに就任した水野さんは、学生にまずこう問いかけたそうだ。
 小手先の戦術や理論ではない。大切なのは人間としての在り方であり志である。名将の言葉がすぐに浸透したわけではないだろうが、春から秋にかけてチームは明らかに進化していたように見えた。


 昨シーズンの開幕前に一時体調を崩した水野さんだが、今は健康を取り戻し3月から新チームの指導に当たるという。


 「打倒関西の一角に加われるように精進したい」と中村剛喜監督。古豪復活に向けた挑戦が2年目を迎える。(編集長・宍戸博昭)

【写真】立教大学池袋キャンパス