2年連続で早大を甲子園ボウルに導いた濱部昇監督が退任し、後任に高岡勝アシスタントヘッドコーチが昇格した。
 新チームは既に、新監督の下で関東学生リーグ3連覇に向けて始動している。


 早大は、監督の任期を原則2年と定めている。最終的に、OB会長を委員長とする「監督推薦委員会」の審議を経て次期監督を指名する。
 今回は濱部さんが〝続投〟の意思表示をせず、ただ一人手を上げた高岡氏に決まった。OB以外の人材にも門戸を開いているという。


 濱部さんとはこの2年、試合会場でよく話をした。「勝っても負けても涙、涙」。感情を表に出す指揮官に対するOBの評価は賛否あったという。
 どこの大学でも、母校を思うOBの考え方はさまざまだ。


 どんな質問にも真摯に答えてくれる誠実な人柄。試合後に相手チームの主将、副将の一人一人と握手し声を掛ける濱部さんは、応援したくなる人だ。
 もちろん、選手を厳しく戒める場面も何度か目撃している。そうした部分がないと、学生はついてこない。


 念願の大学日本一は果たせなかったけれど、「ビッグベアーズ」を「組織的に勝てるチーム」に育てた功績は大きい。
 今後は、これまで大学と兼任していた早大学院高の指導に専念するそうだ。


 「勝っても負けても涙、涙」。濱部さんは、これからもそれでいいと思う。(編集長・宍戸博昭)

【写真】サイドラインから選手に指示を出す濱部昇・前早大監督=撮影:seesway