圧倒的な声量と歌唱力。初めて見た英国の「歌姫」サラ・ブライトマンのライブコンサートは、期待を裏切らない圧巻のステージだった。
 音楽もスポーツも、やっぱり「ライブ」はいい。


 オープニングは「STAND ALONE」。NHKドラマ「坂の上の雲」の主題歌にもなった曲で、聴衆を一気に惹きつける。
 「STAND ALONE」は直訳すれば「独りで立つ」だが、「並び立つ相手がいない孤高の存在」という意味もあるそうだ。


 ライバルの挑戦を退け頂点に立ち続ける。「孤高の存在」として君臨したチームといえば、2シーズン前まで甲子園ボウルで4連覇した関学大や、日本選手権(ライスボウル)で2010年度から13年度まで4連覇を果たしたオービックがそうかもしれない。


 オービックの大橋誠シニアアドバイザー(前ヘッドコーチ)は、勝ち続ける難しさを説くと同時に、勝ち続けることが「業界悪」になってしまう場合もあると語る。
 一つのチームの独走は当事者にとっては名誉だが、一方で結果の見えた試合はファンの足を試合会場から遠ざける、ということらしい。


 理想は群雄割拠。強豪同士がしのぎを削る姿に、スポーツファンはお金と時間という「対価」を払う。
 秋のシーズン開幕まで約1カ月。リーグ戦のフォーマットが変わった国内トップのXリーグは、オービック―ノジマ相模原、富士通―IBMなどの好カードがいきなり開幕戦で組まれている。


 「A QUESTION OF HONOUR」。サラ・ブライトマンが歌う勇壮な名曲が聞こえてきそうな、「勝敗とはまた別次元の名誉をかけた戦い」に期待したい。(編集長・宍戸博昭)

【写真】今季も活躍が期待されるオービックのベテランWR木下典明選手=撮影:Yosei Kozano