似ているなと思った。LIXILディアーズの鈴木修平主将である。


 爽やかな笑顔、よく通るバリトン、そしてほのかに匂うやんちゃの香り。醸し出す雰囲気が、日大が最後に日本一になった1990年度シーズンの主将で、日本代表の主将も務めた佐々木康元さんによく似ている。
 ともにポジションはDL。リーダーとしての資質と存在感、人を惹きつけるユーモアのセンスを持ち合わせているのも共通点だ。


 鈴木選手は2007年、甲子園球場の改修工事に伴い大阪・長居陸上競技場で開催された「甲子園ボウル」に出場した「フェニックス」のキャプテンだった。
 ライバル関学大との死闘を覚えているファンは多いのではないか。結果は38―41で敗れ、17年ぶりの学生王座を逃した。


 14年に前身の鹿島からクラブチームとして再出発したディアーズは、6月13日に東京ドームで開催される、春の東日本社会人選手権「パールボウル」に進出した。LIXILとしては、初めてのボウルゲーム出場である。
 苦しい時代を乗り越えて復活したチームの中で、「タフな組織作り」を掲げた改革の中心にいたのが鈴木主将だ。


 「甲子園ボウルは勝ちたかったが、関学の4年生に比べて自分たちの取り組みが甘かった。それがあの3点差になった」。彼は今、9年前の試合をこう振り返る。
 「社会人になって、あの時はこうしておけばよかったと思うことがよくある」という。さまざまな経験を積むことでしか見えないものがあるのだろう。


 高校から始めたアメリカンフットボールは、今年で16年目。7月には、二人目のお子さんが生まれるナイスガイのキャプテンシーに注目したい。パールボウルは、13日午後7時キックオフだ。(編集長・宍戸博昭)

【写真】「パールボウル」の記者会見に臨んだLIXIL鈴木修平主将(右端)=撮影:Yosei Kozano