どうしても負けられないライバルをいかに攻略するか。恒例の「早慶戦」が、今年も4月29日に東京・駒沢陸上競技場で開催される。
 学生スポーツの原点である「対校戦」の象徴とも言える私学の両雄が、母校の名誉を懸けて死力を尽くす一戦は、勝敗が全てと言っていい。


 昨シーズン関東学生リーグを制した早稲田に、スーパーRB李卓主将がチームを引っ張る慶応がどう対抗するかが今回の見どころだ。
 春とはいえ、競技場のスタンドは両校の関係者やファンでいっぱいになる。アメリカンフットボールに限らず、両者の対決はスポーツファンの心を揺さぶる。昨年は早稲田が31―17で快勝しているが、64回目の今年は果たしてどうか。


 2日後の5月1日には、神戸・王子スタジアムで関学大と日大の「定期戦」がある。ともに昨季は大学日本一を決める甲子園ボウル出場を逃したが、こちらも「青と赤の対決」として注目を集める伝統の黄金カードである。


 監督として25年目のシーズンを迎えた関学大の鳥内秀晃監督は、2011年からの4連覇を含め、甲子園ボウルで9度「ファイターズ」を優勝に導いた。
 一方、日大の高橋宏明監督は、この4月に前任の内田正人監督からチームを引き継いだ。コーチ、助監督としての実績はあるが、自らが先頭に立って「フェニックス」の指揮を執るのは初めてである。


 定期戦は毎年交互に東西で開催されていたが、昨年は日大の創部75周年ということで、関学大が2年続けて東京に遠征した。
 そのお礼という意味もあり日大は今年、来年と関西に出向いて定期戦に臨むことが決まっているという。お互いの気遣いが垣間見えるエピソードである。


 大型連休中も「ライバル対決」を中心に、東西のフィールドから目が離せない。(編集長・宍戸博昭)

【写真】昨年は伝統の「早慶戦」に9600人の観衆が集まった=撮影:seesway、2015年4月29日・駒沢陸上競技場