背番号「14」の父親曰く「いきなりファンブルするし、見ていてドキドキした」。最優秀バック賞を獲得した背番号「16」の息子曰く「走る面では父に勝てないけど、パスは僕の方が上かも」―。


 全国高校選手権決勝(クリスマスボウル=12月23日・横浜スタジアム)で2連覇を果たした関西学院のエースQB埜下大雅選手は、高校、大学と同じ関西学院でQBとして活躍した雅基さんを父に持つ。
 2世、3世選手が珍しくなくなった昨今だが、親子そろって名門チームで花形ポジションのQBを務める例は意外に少ない。


 大雅選手が幼少の頃から、親子でキャッチボールをしていたという。雅基さんが大学時代に出場した甲子園ボウルのビデオは何度も見ているそうで「お父さんが出てきたらラン。日大のすごい選手を引きずって走る姿に憧れた」という。
 184センチ、84キロの大型QBだった父親に比べると、175センチ、70キロは物足りないが「身長はまだ伸びている」(雅基さん)。


 高校日本一は親子で達成した。毎試合、ビデオカメラで息子のプレーを撮影している父親は、大学に進学してからどうするかは本人に任せているが、大雅選手は報道陣の前で「大学でもアメリカンフットボールを続ける」と宣言した。


 「高校、大学と同じユニホームを着てプレーしてくれるのは、親としては嬉しい」
 1、2年時はリーグ戦で京大に屈し、3、4年時は甲子園ボウルで日大に敗れた父親にとって、愛する息子の決意表明は、何よりのクリスマスプレゼントだった。(編集長・宍戸博昭)

【写真】全国高校選手権決勝で最優秀バック賞を獲得した関西学院のQB埜下大雅選手(左)と父親の雅基さん=12月23日・横浜スタジアム