「大一番」といわれる試合の前は、当事者の両チームだけでなく、ファンもどこかそわそわして落ち着かないものだ。
11月22日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われる関西学生リーグDiv.1の優勝を争う関学大と立命大の対決は、まさに注目の「大一番」である。


 リーグ6連覇と、自身2度目となる5年連続大学日本一を目指す関学大に対し、立命大は関学大、関大と同率優勝だった2010年以来のリーグ制覇を狙う。
 両校は1990年代中盤から、数々の名勝負を繰り広げてきた。「甲子園ボウル」(全日本大学選手権決勝)よりレベルの高い攻防が展開されるケースも少なくない。


 関学大が甲子園ボウルで、大会史上初の5連覇を達成したのは1977年。リーグ戦で京大との死闘を制し、甲子園ボウルでは東のライバル日大を倒した。
 2011年以降は関学大の独壇場だ。日本選手権(ライスボウル)での打倒社会人を目標に掲げ、学生フットボール界では孤高の存在になりつつある。


 過去4年2位に甘んじている立命大は、昨季新設された関東と関西の2位チームによる「TOKYO BOWL」に出場。法大を圧倒し関西の意地を示した。
 試合後、米倉輝ヘッドコーチに「関学にあって立命にないものは何か」と聞いてみた。返ってきた答えは「今は分からない。これからもがきながら探していく」というものだった。


 春の交流戦では、今季の関東学生リーグ1部TOP8を制した早大に0―24と完敗した立命大だが、その評価は試合を重ねる度に上がっている。
 「ファイターズ」にあって「パンサーズ」にないものはなんだったのか。その答えはもうすぐ出る。(編集長・宍戸博昭)

【写真】昨シーズンの対戦は関学大が21―7で立命大に快勝した=2014年11月23日、大阪・キンチョウスタジアム