今でも引き継がれている日大フェニックスのWRのエースナンバー「22」と「25」の原点は、1977年までさかのぼる。
 当時2年生だった秋山克未選手と1年生の大用和宏選手が、下級生ながらチームの中心として活躍したのが始まりだった。ともに快足とシュアハンドが魅力だった。


 それまで日大の各ポジションのエースナンバーは末尾が「0」か「1」だった。QBの「10」は別格で、栄光の背番号をつけた選手は、文字通り大黒柱として「不死鳥」を牽引してきた。


 今年の日大には、岩松慶将選手と西村有斗選手が「ダブルエース」として存在している。高校時代は無名だった岩松選手に対し、西村選手は早くからその名を知られていた。
 対照的な二人が同じ練習グラウンドで切磋琢磨して、大学アメリカンフットボール界屈指のレシーバーになった。


 関東学生リーグTOP8第4節終了時点で、西村選手の24捕球、385ヤード、7TDはいずれもトップ。フィジカルの強さを評価され日本代表候補になった岩松選手は、マークが厳しいこともあり数字の上では目立っていないが、存在感は抜群だ。


 日大がWRにタイプの違う二人の絶対的エースを擁するのは、最後に日本一になった1990年シーズンの梶山龍誠選手と小林一選手のコンビ以来だろう。
 パスが主体の「ショットガン隊形」を採用するチームが珍しくなくなった近年、レシーバーと彼らに対抗するDBの質がチーム浮沈の鍵を握っていると言ってもいい。


 10月25日。日大は富士通スタジアム川崎で、堅守の早大との大一番に臨む。岩松、西村両選手と早大DB陣の駆け引きが、最大の見どころになる。(編集長・宍戸博昭)

【写真】第4節を終えて関東学生リーグTOP8のリーディングレシーバー、日大WR西村有斗選手=撮影:seesway