始まったと思ったら、あっという間に終わってしまうのが秋のリーグ戦だ。九州学生リーグは、10月18日に早くも最終節を迎える。
 二大勢力の関西と関東も中盤戦。今季も上位と下位の明暗がはっきり分かれる展開だが、優勝を狙うチームはこれからが正念場だ。


 シーズンが深まると、毎年その動向が気になるチームがある。京大だ。1970年代後半から90年代中盤まで、学生フットボール界の中心にいた名門は昨季、創部以来初の入れ替え戦に回る屈辱を味わった。
 今季も開幕戦で立命大に0―44と大敗。しかし、続く王者・関学大との試合は伝統のハードタックルと練りに練った戦術でライバルに肉薄した。「こういうことがあるから、京大ファンはやめられない」という声が聞こえてくるような、気迫あふれる試合だった。


 第3節で近大を2点差で破ってここまで1勝2敗。11日には大阪で、京大OBの板井征人監督が率いる優勝候補の一角・関大と対戦する。
 前任の水野彌一監督から、西村大介監督がチームを引き継いだのは2012年。追手門大との入れ替え戦で師弟対決が話題になったのは、昨年12月のことである。


 「しんどいことはしんどい。しんどいことを、何も明るく楽しそうにごまかさなくていい。しんどい現実をしっかり受け止めて、それに向かって闘うこと。それが挑戦するということなんや」
 水野さんの薫陶を受け、その教えを深く胸に刻んだ若い指導者同士の対決。「ギャングスターズ」といえば真っ向勝負。プレーの行間に勝利への意欲がにじむような、ちょっぴり浪花節の香りがする試合を見てみたい気がする。(編集長・宍戸博昭)

【写真】関学大との試合で好レシーブを連発した京大WR白根=撮影:山岡丈士