シーズンに入ってからの楽しみの一つに、元朝日新聞社記者・石井晃さんのKGファイターズコラム「スタンドから」がある。
 毎週更新されるこのコラムは、石井さんの母校である関学大への愛情にあふれているのはもちろんだが、対戦校に対する偏りのない評価も見どころになっている。


 最新のコラムでは「はや京大戦」と題し、宿敵との対戦が第2節という早い時期に組まれていることに時代の流れを感じ、京大は往年の勢いこそないが、決して侮れない相手であることを強調している。
 関学大がリーグ戦で最後に京大に敗れたのは2004年。第5節で顔を合わせ、スコアは13―17だった。
 関学大は立命大との激戦を制した後のこの試合で足をすくわれ、プレーオフで再戦した立命大に屈し甲子園ボウル出場を逃している。


 1970年代中ごろから、ファイターズとギャングスターズの一戦は「関京戦」と呼ばれ、関西学生リーグの看板カードになった。
 スマートなフットボールが魅力の関学大に、東大と並ぶ国内最難関校の京大が、持ち味の激しい当たりと闘志で挑む構図は数々の名勝負を生み、ファンを魅了してきた。


 今季の京大は、開幕戦で立命大に0―44の大差で敗れた。「スコアほどの力の差はなかった」という声もあれば、「点差うんぬんの話ではなく、ほんまに練習してるんかと言いたくなるほど当たれない」と嘆くOBもいる。


 9月13日、舞台は神戸の王子スタジアム。石井さんは「歴史を刻んできたチームとの戦いである。ゆめゆめ軽視できる相手ではない。必勝の決意で臨んでもらいたい」と、コラムを締めくくっている。(編集長・宍戸博昭)

【写真】立命大との開幕戦での京大RB宮路選手の突進=撮影:山岡丈士