日大と関学大の定期戦の日、京王線・調布駅のホームで、KGファイターズOB会の竹田会長に会った。調布から二つ目の飛田給より、次の西調布で降りた方がアミノバイタルフィールドへは近いと誘った。
 「今年は日大の創部75周年。それもあって今年もうちが遠征してきた」。駅から会場へ向かう途中、定期戦が2年続けて東京開催になった理由を教えてくれた。


 真夏を思わせる強い日差し。伝統の「赤」と「青」の対決は、キックオフ前にスタンドは観客で埋まっていた。勝負にこだわる日大に対し、より多くの選手を試す関学大。新チームになったばかりのこの時期、両校の試合に臨む姿勢は昔から変わらない。
 日大は4年生QB西澤選手が、前半だけで3インターセプトを喫する。しかし、ひるまず攻める気持ちが選手全員から伝わってきた。1ヤードでも前へ。WR岩松、西村選手に代表される学生たちの気迫が17―7の勝利につながった。


 試合後、恒例のファイターズOB東京支部会の懇親会に参加した。「赤は嫌いや」。鳥内監督はそう言いながらも、どこかうれしそうだった。
 学生時代、一度も勝てなかった日大について「自分が対戦した頃とは、なんかちゃうねんな」と、鳥内監督はよく言う。


 ライバルに敗れたのは3年前の定期戦以来。危機感はもちろんあるのだろうが、独特のストレートな物言いの中に、真の復活を目指す宿敵への思いが見え隠れしていた。(編集長・宍戸博昭)

【写真】日本代表候補の日大WR岩松=撮影:seesway、5月10日、アミノバイタルフィールド