日本アメリカンフットボール界の恩人、チャック・ミルズさんが初めて来日したのは1971年。ユタ州立大の監督としてチームを率い、12月19日に国立競技場で全関東と、1週間後に甲子園球場で全関西と対戦した。44年前のことである。
 結果は50―6、45―6でともにユタ州立大が大勝したが、全関東のQBを務めた佐曽利正良選手(日大)のプレーを、ミルズさんが絶賛したという話は有名だ。


 関係者によれば、単独チームとしては初となるユタ州立大の来日は、ミルズさんの強い希望で実現したのだそうだ。極東でどんなフットボールしているのか。とても興味を持っていたという。
 74年にはウェイクフォレスト大の監督として再来日。同年に制定された日本の大学の年間最優秀選手に贈られる賞は「チャック・ミルズ杯」と名付けられた。


 ミルズさんは現在86歳。甲子園ボウルなどで何度も来日している大の親日家である。3月21日に大阪のキンチョウスタジアムで開催された、関学大がプリンストン大を招いた日米交流戦「レガシーボウル」も、熱心に観戦した。
 アメリカンフットボールを通じた日米友好の先駆けとも言えるミルズさんは、試合後のレセプションで両校の選手、関係者を前に、こうした機会を得たことが将来必ず大きな財産になると力説していた。


 今年の12月13日に行われる甲子園ボウルは、第70回の記念大会になる。歴史のあるボウルゲームの節目をどう盛り上げるか。運営サイドでは、今から知恵を絞っているそうだ。(編集長・宍戸博昭)

【写真】レガシーボウルのレセプションでのチャック・ミルズさん(中央)と関学大・鳥内秀晃監督(右)=3月21日、大阪市内のホテル