桜の季節に発売予定の電子書籍、TURNOVER「富士通フロンティアーズ特集」(仮題)の編集作業が佳境に入っている。創設30年目で初の日本一になったチームを取材する過程で、興味深い事実を知ることができるのは、編集者の楽しみでもある。


 職場での選手の評判は驚くほどいい。同僚の話を盛り込み、RB金雄一選手(日大出)とTE金本啓志選手(関学大出)を取り上げた記事では、二人が仕事とアメリカンフットボールを見事に両立させている姿が鮮明に浮かび上がってくる。
 ともに甲子園ボウルで活躍した逸材。ファンにはおなじみの名前だろう。


 厳しい練習を通して、自分の責任を全うすることを義務づけられた体育会出身者は、独自の「生活の知恵」のようなものを学生時代に身につける。これが社会に出て意外に役立つ場合が多い。
 心が折れそうなときによりどころになるのは、スポーツで培った忍耐力、判断力そして決断力である。かつて副将を務め、エースRBとしてチームを引っ張った進士祐介さん(東海大出)は現在、会社を代表するトップセールスマンだそうだ。


 時代は変わり、Xリーグの企業チームは少数派だ。その代表格ともいえる富士通という組織の精神、「フロンティアーズ」の魅力をできる限り伝えられれば、と思っている。(編集長・宍戸博昭)

【写真】入社2年目の営業マン、富士通のTE金本啓志選手=撮影:Yosei Kozano、3月10日、富士通本社