品川駅から会場のホテルへ向かう途中、ブレザーにネクタイ姿の学生さんが、寒空の下案内役として何人も立っていた。
 創部80周年を迎えた法政大学アメリカンフットボール部「トマホークス」の祝賀会は、出席者への心遣いが随所に感じられる心地よい宴だった。


 身内だけの「納会」とは違い、来賓の田中優子総長をはじめ、OB・OG、アメリカンフットボール関係者、他大学のOBも多数出席。華やかな雰囲気の中、1935年の創部以来、数々の栄光に彩られた伝統校の節目を祝った。


 昨シーズン関東2位の法政は、リーグ戦で最も反則が少なかったチームに贈られる「フェアプレー賞」を受賞した。
 関西2位の立命館大学との「TOKYO BOWL」では、らしくない戦いぶりだったが、リーグ戦を通じてクリーンな試合をしたチームとして表彰されたことは誇っていい。


 「法政 おお わが母校」―。祝賀会の最後に、全員が肩を組んで校歌を高らかに歌う。母校愛、チームへの忠誠心が伝わってくる光景は部外者の心をも熱くした。学生スポーツはいいものである。
 「若きわれらが 命の限り ここに捧げて 愛する母校」。すっかり暗くなった帰り道を歩きながら、気がつくとかつてのライバルの校歌を口ずさんでいた。(編集長・宍戸博昭)

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