追手門学院大は3月4日、アメリカンフットボール部の水野彌一総監督が同31日付で退任すると発表した。
 水野氏が人選したコーチ2人が部員に「学生の人権を侵害するような不適切な言動があった」(大学側)として、来年度の契約を更新しないことを決定。水野氏が「強化方針に一致しないところがある」と退くことになった。


 大学によると、コーチは昨年9月ごろから練習中に特定の部員数人に対し、複数回にわたり身体的に差別するような言葉を浴びせた。昨年12月下旬に部員から大学に申し出があり、調査で判明した。コーチは「叱咤激励でかけた言葉だった」とし、1月に謝罪。しかし全部員が昨年12月ごろから2月上旬まで、水野氏らスタッフの刷新を求め練習をボイコットした。


 水野氏は2011年に監督を勇退するまで京大を30年以上率い、大学日本一を決める「甲子園ボウル」を6度制覇。日本選手権(ライスボウル)では1986、87年度の連覇を含め4度の優勝に導いた。


 昨春追手門学院大総監督に就任し、昨季は関西学生リーグ2部でのブッロク優勝に貢献。昨年12月の1部との入れ替え戦では、母校の京大と対戦したが敗れた。

【写真】昨シーズン、追手門学院大の総監督として指揮を執った水野彌一氏