USAフットボールが主催する女子タックルフットボールの普及、発展を目的にした第2回「WOMEN’S WORLD FOOTBALL GAMES」が、現地時間の2月26日から3月1日まで、米フロリダ州タンパで開催された。


 イベントには日本をはじめ米国、カナダ、メキシコ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、チェコ、ドイツ、イタリア、ロシア、ハンガリー、ベルギー、英国、オーストラリア、フランスの16カ国から約150人が参加。技術の習得だけではなく参加選手が交流を深めた。


 日本からは、関西を拠点に活動する「F・F・ランガルズ」のRB東本幸子、QB山本依里子、LB篠原明子、松尾美穂、DB金田茜、「Tokyo BLAZE」のDL金高恵美の6選手が参加した。


 4日間のイベントでは、各ポジションに2、3人のコーチが付き、ファンダメンタルを中心に指導。オフェンスのQBはパスの練習が中心。RBはリードブロック、パスプロテクションなどの練習に時間を割いた。
 ディフェンスは、タックルなどの基本から、ホール確認、スケルトン、スクリメージを実施した。


 日程後半は「ブラック」「ホワイト」「グレー」「ネイビー」の4チームに分かれ、競技を始めて数カ月という選手から、20年近くプレーている選手が同じ練習を実施。最終日は4チームに分かれて15分クオーターの試合を行った。
 結果はいずれも好ゲームで、練習の成果が出た内容だった。


 今回のキャンプの合言葉は「One World」。充実のキャンプを終えた日本の6選手は、確かな手応えを得たようだった。
 
 
 【金高恵美選手の話】
 4日間のわずかな時間でしたが、基礎から始めて最終的には試合のできる最低限のレベルまで学ぶことのできたキャンプでした。イベントスケジュールも練習内容もとても効率よく計画されており、フットボールに集中できる環境が整えられていました。多くの国の選手と交流でき、それぞれの国の女子アメフトを取り巻く状況など、情報交換の場としても有意義なイベントであったと思います。他の国からはコーチも参加しており、指導者の育成にも力を入れているようです。


 【東本幸子選手の話】
 RBとして参加しました。コーチから常に言われたのは、「チームワーク」という言葉。オフェンスの11人がそれぞれ、お互いの任務を知り、信頼し、遂行する。それがチームワークであり、アメフトなのだと。
今回のキャンプは本当に楽しかったけれど、悔しい思いもたくさんしました。もっともっと練習してコミュニケーションをとって、できれば1カ月ぐらい準備して試合がしたかったです。和を重んじ、誰かのために頑張れる。日本人のこの特性は、アメフトでは大きすぎる武器になります。アメフトは日本人に最も向いているスポーツなのかもしれないと本気で思いました。


 【山本依里子選手の話】
 16各国が本場アメリカに集まる。考えただけでも興奮でしたが、いざその中に飛び込むとまず最初に言葉の壁にぶつかりました。コーチやスタッフ、選手の話が全く分からない。そして何よりもQBなのにコールが言えない。正直戸惑いポジション変更も考えました。でもそんな時に各ポジションで同じような境遇に立たされながらも一生懸命頑張っている日本人の仲間の姿を目にし、ここで負けてはいけないと思い、何が何でも最後までガムシャラにやろうと思いました。試合でQBとしてフィールドに立てた時は本当にうれしかったです。拙い英語のコール、それでもチームの皆がアイコンタクトで返してくれるあの独特の空気は決して忘れることのできない時間となりました。


 【金田茜選手の話】
 世界の女性が、アメリカンフットボールを通じて一つになる瞬間を味わいました。「FOOTBALL IS 
FAMILY」という言葉がとても印象に残っています。精神、技術ともに学ぶことが多くあり、あらためてフットボールの魅力を感じさせられた、本当に素晴らしい4日間でした。この魅力を日本でもたくさんの人に伝えたいと思います。


 【松尾美穂選手の話】
 世界の女子選手と練習や試合をし、体格の差は感じましたが、コーチから教えてもらうことはもちろん、チームメートからも技術を吸収できるよい機会でありアメフトがより好きになりました。うまくなりたいと純粋に感じる瞬間でもありました。


 【篠原明子選手の話】
 4日間と短い間でしたが、とてもたくさんの人数でアメフトができることに、感動しました。同じポジションの仲間と、試合に向けて一つになることができ、言葉の壁が厚くても、心を触れ合える、アメフトの魅力にまた引き込まれたキャンプでした。練習中、日本人は小さいと言われていましたが、試合では他の国と引けを取らない当たりやプレーができていたと思います。日本ではなかなか試合ができませんが、海外に目を向けてレベルを上げていき、日本での普及に努めていきたいと思いました。

【写真】イベントには16カ国から選手が集まった