関学大と京大。2月下旬、東京都内のレストランにかつての関西学生アメリカンフットボールリーグのライバル校の選手が集まった。


 1977年11月13日。「涙の日生球場」と呼ばれ、日本のアメリカンフットボール史上に残る名勝負を繰り広げた両校のOBが、店内に設置したスクリーンに映し出された当時の試合を、食い入りように見つめていた。


 38年も前の試合だが、それぞれが驚くほど詳細にその場面を覚えていた。「あのときの俺はこうだった」「次はあのプレーや」と、当事者たちによる〝解説〟は臨場感たっぷりだった。


 試合は劇的な逆転で関学大が29―21で勝った。「7―21になったときは、勝てるとは思わなかった」と関学大OBが言えば、京大0Bは「あの点差でも勝てるとは思わなかった」と言う。さまざまな思いがフィールドの選手を支配した激戦は、38年の時を経た今も色あせていない。


 還暦を迎える、あるいは既に迎えたメンバーたちが学生時代に戻り語り合う。そこには勝敗を超えた、何かもっと大切なものがあるように思えた。

【写真】38年前の試合を見つめる関学大と京大のOB