アメリカンフットボールはシーズンオフを迎えた。国内では、大学やXリーグ各チームの「祝勝会」や「納会」が開かれている。
 先日、Xリーグのあるチームの納会に招かれ、お話をする機会をいただいた。立場上、特定のチームを応援することはない。なので、挨拶は激励の意味も込めて少々厳しいものになった。


 「今年のライスボウルで優勝した富士通以外に、Xリーグのトップチームで関学大に勝てるチームは、そう多くないのではないか」「ファンはトップリーグであるXリーグの試合を見て、その競技のレベルを判断する」などなど。選手、スタッフの皆さんは当然分かっていると承知の上で、あえて苦言を呈した。


 アメリカンフットボールとよく比較される日本のラグビーは今、上昇機運にある。強豪国に勝ち、世界ランキングは最高9位まで上がった。9月に開催されるワールドカップに向けて、強化は順調に進んでいると聞く。
 7月には本場米国で世界選手権がある。国際試合での代表の活躍は、そのまま競技の人気に影響する。代表の中心になるXリーグの選手には、所属チームの日本一という目標とは別に、「JAPAN」の一員としての責任が生じるのは言うまでもない。


 世界選手権を見据えて、今春のXリーグ東日本は恒例のパールボウルトーナメントはなく、試合数を絞った交流戦が行われる。サッカーはもちろん、野球でも「代表」の試合を重視する流れに、アメリカンフットボールも乗り遅れてはいけない。(編集長・宍戸博昭)

【写真】第4回世界選手権に向けて記者会見に臨む古庄主将(2)ら=2011年