アメリカンフットボールの第45回全国高校選手権決勝(クリスマスボウル)は12月23日、大阪・キンチョウスタジアムで行われ関西学院(兵庫)が5連覇を目指した早大学院(東京)に13―10で競り勝ち、10年ぶり17度目の高校日本一になった。


 最優秀ラインマン賞(安藤杯)は関西学院のLB稲付亮太(3年)、最優秀バックス賞(三隅杯)は関西学院キッカーの安藤亘祐(2年)、敢闘賞には早大学院のRB片岡遼也(3年)がそれぞれ選ばれた。


 関西学院はFGで3点をリードされた第2クオーター2分42秒に、安藤の42ヤードFGで同点。11分38秒にはQB大橋一也(3年)がWR山下喜史(2年)へ8ヤードのTDパスを決めて10―3と逆転した。早大学院は、3―13で迎えた試合終了間際に、QB小玉峻也(3年)からTE松岡直希(3年)への10ヤードTDパスで追い上げたが、及ばなかった。


 【関西学院・中尾昌治監督の話】
 早大学院は、こちらの弱点をうまく突いてきて苦しい展開だったが、体を張って耐えてくれたディフェンスの勝利。キッキングもうまく機能して、安藤がいいところで(FGを)決めてくれた。2007年に大学で日本一になったときのQBだった三原コーチたちが、いいオフェンスを作ってくれたのも勝因。平然としているつもりだったが、これまでのことを考えたら涙が止まらなくなった。


 【関西学院・森上衛主将の話】
 春は練習試合でも負けてばかりのチームだった。自分たちだけの尺度で判断し練習していた。それが自己満足につながった。10年ぶりの優勝は、ものすごくうれしい。弱かった僕たちを勝利に導いてくれたコーチに感謝している。


 【早大学院・濱部昇総監督の話】
 厳しい試合になるとは思っていた。子どもたちは苦しい試合を勝ち抜いてきて、予想以上にいい入り方ができたが、ターンオーバーが痛かった。交代のミスなどもあった。関学はラインが強かった。リアクションもよかった。


 【早大学院・片岡遼也主将の話】
 難しい状況を打開できるのが早大学院のRBなので、それができなかったことには悔いが残る。連覇が途切れたことは申し訳ないと思う。OBの人たちに応援してもらってここまできたので、恩返しできなかったのは残念。

【写真】第2クオーター、TDパスをキャッチする関西学院のWR山下=撮影:seesway、23日、キンチョウスタジアム