アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「第69回甲子園ボウル」は12月14日、阪神甲子園球場に3万2000人の観衆を集めて行われ、関学大(西日本代表)が日大(東日本代表)を55―10で破り4年連続27度目の優勝を果たし、自らが持つ大会最多優勝記録を更新した。関西勢は同ボウル8連勝。


 4連覇は日大が1978年から5連覇して以来で、関学大は73年から5年連続優勝して以来3度目。関学大と日大の甲子園ボウルでの対戦は史上最多の28度目で、通算成績は関学大の10勝16敗2分け。


 甲子園ボウル最優秀選手は3TDを挙げた関学大RB橋本誠司(2年・清教学園高)、敢闘選手には日大のQB高橋遼平(2年・大産大付高)を選出。年間最優秀選手に贈られる「チャック・ミルズ杯」は関学大の主将、RB鷺野聡(4年関学高)が受賞した。


 関学大は来年1月3日の日本選手権(ライスボウル・東京ドーム)に進出。12月15日に東京ドームで行われる、日本社会人Xリーグ決勝「ジャパンエックスボウル」で対戦する富士通とIBMの勝者と日本一を争う。


 関学大は第1クオーター4分8秒にRB橋本の1ヤードランで先制。その後もRB鷺野のTDランなどで、前半を31―10とリードした。
 日大は、関東のリーグ戦ではみせなかった守備が裏目に出て失点を重ねた。攻守のライン戦で劣勢に立ち、パント処理のミスなど要所での手痛いミスも加わり、日大としては甲子園ボウル史上最多となる55失点を喫した。


 【関学大・鳥内秀晃監督の話】
 最初のドライブでうまいこと点が取れた。その次の攻撃シリーズでも、向こうのパント処理のミスで、いいポジションから攻撃できた。ターンオーバーを拾えたのも大きかった。ラインで圧倒したとは思わないが、日大の選手がタックルできないような状況に持っていけて、ランが出た。結果はこうなってしまったが、日大はもっと手ごわいチームだと思っている。ライスボウルは、個人のレベルではかなわないので何か考えるしかない。


 【関学大・鷺野聡主将の話】
 どうなるか分からない試合だったが、序盤でうまくいった。攻撃はOLのお陰でランベースでうまく試合を運べた。日大のディフェンスは複雑なことをしてきたが、すぐにアジャストできた。日大は、こんなに点差が開くチームではない。社会人を倒すために1年間やってきたので、ここがゴールではない。(ライスボウルでは)自分たちのすべてを出し切って勝ちたい。


 【日大・内田正人監督の話】
 QBは、高橋にばかり負担をかけられないという理由で、練習でよかった西澤(凉介=3年・千葉日大一高)を先発で起用した。攻守で今までにしていないことを試みた。別のゲームの入り方もあったかもしれないが、我々はチャレンジャー。リスクを負う覚悟が必要だった。


 【日大・宮田直人主将(4年・横浜高)の話】
 関学が強いのは分かっていたが、点差以上に実力差があったのかなと思う。ベストを尽くしてのこの結果。関東と関西のレベルの差は、想像以上に大きかった。守備ラインの人数を変えるなどいろいろ準備してきたが、完全にやられた。


 【日大QB高橋遼平の話】
 関学は自分を研究していると思い、西澤さんが先発した。自分が出たときは負けていたので、流れを変えようと思った。前半はできたが、後半はミスが出た。小刻みにテンポのいい攻撃を心掛けたが、点差がついた状況ではやはりロングパスを決めないといけない。

【写真】第1クオーター、関学大・RB橋本誠がTD=甲子園