関西学生リーグは12月7日、神戸市の王子スタジアムで1、2部入れ替え戦を行い、京大が52―0で追手門大に勝って1部残留を決めた。同志社大は桃山大に14―31で敗れ2部降格となった。


 創部史上初めて入れ替え戦に出場した京大と、京大を4度の日本一に導いた水野彌一前監督が総監督を務める追手門大の一戦は、試合前から大きな注目を集めた。西村大介現京大監督との歴史的な「師弟対決」を見届けようと、会場には4500人の観衆と多くのマスコミが集まった。


 試合開始から京大が地上戦で圧倒する。RB田嶋寛介、大上翔平、QB佐々木雄矢がオフェンスラインの強力なブロックに後押しされ、多彩なランプレーを展開。京大は第3クオーター終盤までパスを1回も投げることなく、ランだけで得点を積み重ねた。


 一方の追手門大はこの日に向けて秘策を用意していた。QBの後ろにRB3人が三角形に配置する、「ウィッシュボーン隊形」からのトリプルオプションだ。QB矢部椋太、RB保坂尊輝らを中心に突破を試みる。
 しかし、京大守備はこの奇襲に対して冷静に対処する。主将のSF吉村隆之を一人後方に残して、フロントが強烈なタックルと集まりでランプレーを完封した。


 追手門大は後半、QBを2年生の小林聖也に代えてオプション攻撃を継続するが、最後まで京大守備の厚い壁を崩すことはできなかった。


 【京大・西村大介監督の話】
 1部残留を決めることができてほっとしている。攻守のライン戦で勝てたことが勝因。水野さんの前で恐縮だが、選手には京大の伝統を全面に出して戦おうと話していた。この試合をきっかけに生まれ変わって、再び日本一を目指したい。今度はお互いに1部で優勝争いをさせていただければうれしい。


 【追手門大・水野彌一総監督の話】
 選手が大舞台に硬くなり、舞い上がってしまった。今年のチームはまだ彼ら(京大)と試合をできるレベルではなかったが、ここまで勝ち上がってきたことは選手たちを褒めてやりたい。(京大の監督時代に)初めて関学と試合をして0―114で負けたのを思い出した。今年は助走。また一から鍛え直して、強いチームを作りたい。私が生きている間にもう一度、チームを甲子園に連れていくことが目標だ。


 【京大・DB吉村隆之主将の話】
 KG戦だろうが入れ替え戦だろうが、自分たちのやることは変わらない。一つのブロック、タックルに魂をこめることだけに集中した。後輩のみんなには自分たちを見失うことなくギャングスターズのフットボールを追求して、来年こそは日本一を達成してほしい。


 【追手門大・TE馬場貴弘主将の話】
 結果が示している通り完敗。全ての面で今日は負けた。今までJV戦で京大と対戦させてもらっていたが、初めて本気の京大を見た。今シーズン最初はみんなばらばらだったが、厳しい練習を乗り越えてまとまることができた。1部昇格の目標は後輩たちに託したい。

【写真】4つのTDランを決めた京大のRB田嶋=7日、王子スタジアム