4年連続日本一のオービックが、Xリーグ決勝トーナメント準決勝で富士通に17―27で敗れた。春のパールボウルトーナメント決勝では、激戦の末競り勝ったオービックはライバルの雪辱を許し、例年より1カ月早くシーズンを終えた。
 サイドラインで涙を浮かべる選手がいた。常勝チームが、久しぶりに味わう敗北感だった。


 12月15日の社会人ナンバーワンを決める「ジャパンエックスボウル」は、富士通とIBMの顔合わせとなった。ともに米国人QBを擁するチームである。
 「アメリカ人QBがいるチームには負けたくない」。オービックの古庄直樹主将は、以前そう話していた。
 しかし、現実は本場のノウハウと高い技術を持つ司令塔に屈した形だ。米国人QBの加入は、レシーバーだけでなくDBのレベルアップにもつながると指摘する関係者は少なくない。


 大橋誠ヘッドコーチは試合後、「シーガルズは勝たないといけないチーム。その意味で、今年はシーガルズではなかったのかもしれない。27点も取られるディフェンスしか作れなかったのは自分の責任。申し訳ない」と選手、スタッフにわびた。
 外国人選手の存在感が増すXリーグ。あらためて、勝つためのチーム作りについて考えさせられる「王者の落日」だった。(編集長・宍戸博昭)

【写真】富士通に敗れた試合後、選手に話しかけるオービックの大橋誠ヘッドコーチ=11月30日、横浜スタジアム