大学のチームには、それぞれの文化がある。もちろん勝つことが最大の目的ではあるが、相手をリスペクトする気持ち、プレー以外での振る舞いといったものに価値を求めることも大切だ。


 11月23日に横浜スタジアムで行われた関東学生リーグの優勝を懸けた一戦は、日大が法大に競り勝ち1990年以来、24年ぶりのリーグ連覇を果たした。
 学生スポーツの風物詩ともいえる試合後のエール交換。応援団のいない日大はエールを返すことができない。
 その代わり選手、スタッフ、チアリーダーがフィールド中央に整列し、法大のエールにできる限りの「敬意」を表した。法大の応援席から「日大頑張れ!」の声が飛んだ。とてもいい光景だと思った。


 内田正人監督が、故篠竹幹夫監督からチームを引き継いで12年目。「勝っても負けても淡々と」。どんなにいいプレーをしても感情をあらわにしない。昔ほどではないが、好漢・宮田直人主将率いる今年の日大には「硬派」の雰囲気がある。
 あくまでストイックにアメリカンフットボールに取り組む「フェニックス」の伝統は、連綿と受け継がれてほしい。そう願うのは、OBだけではないと信じている。(編集長・宍戸博昭)

【写真】試合後、選手とスタッフが法大応援席に向かって整列しエールに応える日大=11月23日、横浜スタジアム