京都駅から地下鉄と阪急京都線を乗り継いで西京極へ。地上波での放送もなく、かつてのような輝きは失ったものの、「関京戦」は今でも特別な試合だと思っている。
 関西学生リーグの覇権を激しく争った、1970年代後半から90年代中盤まで、関学大と京大の対決は、日本の学生フットボール界屈指の好カードだった。


 京大は、いつものように試合前に整然と行進し士気を高める。一方、関学大の鳥内秀晃監督は、ライバルが今季低調とはいえ強い警戒心を抱いていた。
 10年前、リーグ戦で立命大に勝ちながら、続く京大戦で足をすくわれ、プレーオフで立命大に雪辱を許した苦い経験があるからだ。
 前半の京大は素晴らしかった。だが、後半オフェンスに手痛いミスが続き7―35で敗れ4敗目(1勝)を喫した。


 水野彌一前監督が率いる追手門大との入れ替え戦に回る可能性もある。しかし、西村大介監督は「入れ替え戦を回避するために何かをしようとは思わない。京大らしい激しいブロックとタックルができるチームにすることしか考えていない」と言った。
 勝ち負けより、守るべき大事なものがある。こういうチームが一つぐらいあってもいいのではないか。それが京大というチームの魅力でもあるのだから。(編集長・宍戸博昭)

【写真】関学大との試合後、スタンドに向かって整列する京大の選手たち=10月25日、西京極陸上競技場