標高約1400メートル。日本にアメリカンフットボールを伝えた米国人、ポール・ラッシュ博士ゆかりの地である、八ケ岳山麓の清里高原を訪ねた。
 晩年の博士の自宅での生活ぶりが忍ばれる「記念館」に併設された「日本アメリカンフットボールの殿堂」には、これまでに殿堂入りした功労者の写真や昔の防具などが展示されていて、とても興味深い。


 立教大で教鞭を執る傍ら「キープ協会」(Kiyosato Educational Experiment Project=清里教育実験計画)を創設したラッシュ博士は、第2次世界大戦後、清里で日本の農村の復興に尽力したことでも知られている。
 日本に人生を捧げた博士の書斎には、蔵書やさまざまな記念品が飾られ、机の上に置かれたお気に入りのたばこのデザインは、どこか日の丸に似ているような気がした。


 「最善を尽くし、一流たるべし」。数々の名言を残し、スポーツとバーボンウイスキーをこよなく愛したケンタッキー出身の博士は、1979年12月12日、東京の聖路加国際病院で82歳の生涯を終えた。
 実りの秋。山梨県北杜市とキープ協会などが主催する、恒例の「ポール・ラッシュ祭」は10月18、19日に清里で開催される。(編集長・宍戸博昭)

【写真】ポール・ラッシュ博士の書斎