学生や社会人のリーグ戦が始まり、週末は試合会場に足を運ぶ機会が増えた。印象的なのは、グラウンドの環境が格段によくなっていることである。
 人工芝、自然芝での試合は当たり前で、昔のように土埃が舞うフィールドでのゲームは少数派になりつつある。


 プロ野球の横浜大洋(現DeNA)の本拠地が「横浜スタジアム」として生まれ変わったのは1978年。全面に人工芝を敷き、アメリカンフットボール観戦用にスタンドを可動式にした、国内初の多目的スタジアムが完成した。


 (株)横浜スタジアムのホームページによれば、新スタジアムの「こけら落とし」は4月4日の横浜大洋対巨人となっている。しかし、実際にはそれより前の3月にアメリカンフットボールの試合が開催されている。
 東海大の創始者である松前重義総長の提案で、東海大が日大を招待し、新スタジアムで両校が対戦した。当時、招かれた側の一員として出場した。人工芝は見た目はきれいだったがタワシのように硬く、滑るとサポーターに穴が開き肘や膝にやけどを負った。


 質のいい現在の人工芝は、競技者にとても優しい。でこぼこの土のグラウンドに、曲がりくねった白いラインが当たり前だった頃とは大違いである。華やかさが売り物でもあるアメリカンフットボールには、緑のターフがよく似合う。(編集長・宍戸博昭)

【写真】今季もXリーグ、関東学生リーグの試合が予定されている横浜スタジアム=撮影:Yosei Kozano、2013年