社会人クラブチームの東西の雄が、明暗を分けている。Xリーグ西地区の「エレコム神戸ファイニーズ」は強豪のパナソニック・インパルス、アサヒ飲料チャレンジャーズを連破して開幕2連勝。選手とスタッフが一体となって、往年の輝きを取り戻しつつある。
 一方、クラブチームの草分け的存在の「アサヒビール・シルバースター」は、中地区で開幕戦こそ白星で飾ったが、前半の山場とみられたLIXILとの試合は競り負けた。
 シルバースターは1970年に創部。QB佐曽利正良、RB阿部敏彰(現監督)ら日大OBを中心にしたチームは、在日米軍も一目置く存在だった。企業チームの台頭で一時低迷したが、89年にアサヒビールがスポンサーになり息を吹き返した。
 ただ、99年シーズンを最後に日本一から遠ざかっている。今季は、日大時代に日本選手権(ライスボウル)3連覇、日本代表の主将として世界選手権制覇を経験した佐々木康元氏がヘッドコーチ(HC)に就任して2年目。名門の再生に期待がかかるが、オービック、富士通などの上位とは総合力で開きがある。
 チームは最近になって「OB会」の設立に動いている。「フットボール界の輝く星になる」。創部当時のスローガンを前面に押し出し、チームを立て直したいという思いが佐々木HCにはある。「老舗」の復活を願うファンは少なくない。(編集長・宍戸博昭)

【写真】鹿島を下し、社会人選手権を制して喜ぶアサヒビールの選手たち=1999年、東京ドーム