またまた大学の恩師の話で恐縮だが、8月29日は故篠竹幹夫・前日大監督の誕生日である。8年前の7月に亡くなった「闘将」がご存命なら82歳になる。40代の「男盛り」の頃から教えを受けた御大が、今の世の中をどう思っているのか聞いてみたい気がする。
 数ある「篠竹語録」の中で、今でもよく思い出すたとえがある。「小学生の子どもでも、命がけで向かってきたら、大の大人だってたじたじになる。要するに、ここ(ハート)の問題なんだよ」。そう言って、胸をポンとたたいて見せた。
 勝ち目のない試合でも、最後まで勝負をあきらめてはいけない。優位に立つ側は、決して油断してはいけない。大切なのは気持ちなのだと説いている。
 一方的な試合は今季もあるだろうが、戦力で劣るチームが必死で食い下がる姿は、人の心を打つものだ。技術的には未熟でも、気持ちがこもったプレーはどの試合でも必ずある。
 国内のフットボールシーズンは、各地で開幕を迎えた。参加チームが少ない地方の学生リーグは、あっという間にリーグ戦が終わってしまうので一試合一試合がより大切になる。「TURNOVER」では、できるだけ多くの試合結果を掲載するつもりである。(編集長・宍戸博昭)

【写真】Xリーグ開幕戦、TDランを決めてガッツポーズするオール三菱RB鈴木=撮影:Yosei Kozano、25日、東京ドーム