東日本社会人王者を決める第37回パールボウルが6月23日、東京ドームで行われ、オービックが延長タイブレークの末37―34で富士通を破り、2年ぶり5度目の優勝を果たした。
 最優秀選手賞は2TDパスをキャッチしたオービックのWR木下典明、敢闘賞には富士通のLB鈴木將一郎が選ばれた。


 両チームの対戦は、昨年の日本社会人選手権と同じ顔合わせ。試合は第1クオーター6分38秒、オービックがQB菅原俊から木下への81ヤードTDパスで先制(TFPキック失敗)。富士通は約1分後に、RBジーノ・ゴードンの35ヤードTDランとTFPを成功させ7―6とする。


 富士通は、第2クオーターにDB石井悠貴の15ヤードインターセプトリターンTDで加点し、前半を14―9で折り返した。しかし、オービックは第3クオーター5分24秒に、新人QB畑卓志郎が木下へ41ヤードのTDパスを決め、15―14と再逆転に成功した。


 第4クオーターも互いに得点し、富士通が28―22とリード。オービックは残り時間2分で、自陣19ヤードからドライブを始めると、残り0秒で菅原がRB古谷拓也へ19ヤードのTDパスを通し同点。TFPのキックを外して、試合は敵陣25ヤードから交互に攻め合う延長タイブレークにもつれ込んだ。


 タイブレークの1回目はともにFG。2回目は先攻の富士通がFGに終わったのに対し、オービックはじりじりと前進し、最後は菅原が自らエンドゾーンに飛び込み、3時間30分を超える熱戦に終止符を打った。


【オービック・大橋誠ヘッドコーチの話】
 ペナルティーが多く課題も残ったが、最終的に勝利できたことはよかった。QB菅原のフィールド上で試合をコントロールする力はさすがだった。パールボウルに勝って米国に遠征するのが目標だったので、一つステップをクリアすることができた。ファンもアンチも含めて、オービックシーガルズというチームを見に来てもらえたらうれしい。


【オービック・QB菅原俊の話】
 (第4クオーターの同点TDについて)プレーが崩れるのを想定して練習していたパスを、練習通りに決めることができた。最後の局面では、11人の中で自分が一番冷静になってプレーすることだけを考えた。QBはチーム内のレギュラー争いが激しいので、今後もまずはそこで勝てるようにしたい。


【富士通・藤田智ヘッドコーチの話】
 オービックに対する苦手意識はないと言ったらうそになるが、勝てるチャンスを何度ももらいながら、逃してしまった。キャメロンは悪くなかったが、まだレシーバーとの細かいタイミングが合っていない。


【富士通・QBコービー・キャメロンの話】
 負けて悔しいが、日本で初めてのボウルゲームはファンの熱い声援を受けて、素晴らしい経験だった。オービック守備陣のラッシュは予想通り激しかったが、われわれはもっと対応することができたはずだ。自分も含めて考えながらプレーすることが重要だろう。秋に再びこの場所に戻ってくる。

【写真】タイブレーク2回裏、オービックQB菅原が自ら走りTD。試合を決める=撮影:Yosei Kozano、23日、東京ドーム