1958年(昭和33年)に竣工した国立競技場が、5月31日をもって56年の歴史にピリオドを打った。2020年の東京五輪の前年に、新しい「ナショナルスタジアム」が完成する予定だという。
 学生時代に、国立競技場でプレーする機会があった。当時は、「ライスボウル」が今の学生と社会人王者による「日本選手権」ではなく「東西学生オールスター戦」だった。
 試合は甲子園ボウル同様、NHKが生中継していたが、2年生で出場した年は大雪で、史上初めて1週間延期になった。
 千駄ケ谷で電車を降り、ロッカールームに向かう気分は悪くなかった。元日にサッカーの天皇杯、2日はラグビーの大学選手権とビッグイベントが続き、芝が枯れたフィールドはかなり荒れていた。普段より手厚くテーピングを施したことを思い出す。
 ライスボウルの舞台が、国立から東京ドームに移ったのは1992年から。ドームは、プレーする選手も見る側も快適だが、寒風吹きすさぶ屋外競技場で、震えながらのスポーツ観戦もそれなりに味わいがある。
 取り壊される競技場の座席などの備品の販売が始まった。5センチ四方の芝生が1800円とか。迷うところである。(編集長・宍戸博昭)

【写真】たくさんのファンがつめかけ、お別れイベントが行われた国立競技場=5月31日