33年ぶりに〝再会〟した、一つ年上のO氏は「あの時僕がパスを落としたのは(自分をマークしていた)宍戸さんがインターフェアをしたからだ。審判は取らなかったが、あれは絶対にインターフェアだった」と言った。
 「あの時」とは、まさに33年前のこと。当時、社会人のクラブチームでWRとしてプレーしていたO氏と、一度だけ〝対戦〟したことがあるらしい。らしいというのは、O氏には申し訳ないが、当方は覚えていなかったからだ。
 反則をされた側は、当時のことを鮮明に覚えているという。名指しで反則を指摘された側は、いくら記憶をたどっても思い出せない。ここは、その場面を今でも細部にわたって説明できるというO氏の主張が正しいということで、一件落着する。
 インドのモバイル事業の戦略責任者として活躍する国際派のO氏との「インターフェア談義」は、場所をホテルのバーに移しても続いた。
 〝昔日の恨み〟が晴れ、お酒も進む彼の横で、その試合でパスを投げたQBの「Oさん」が、笑いながらこう言った。「あの時のことは、俺もよく覚えていないんだ」―。(編集長・宍戸博昭)

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