日本アメリカンフットボール協会が、3月10日に「日本代表第1次候補選手」85人を発表したが、出身校や年齢に多くの間違いがあった。こうした発表で、選手の出身校や年齢を誤るなどは、失礼千万である。同様の失態は初めてではなく、あまりにずさんな広報活動に驚くばかりだ。
 「日本代表」は、いわばその競技の「顔」である。ブランド価値を高め、子どもたちの憧れの存在であり続けることが、競技の発展に直結していく。日本サッカー協会などはその重要性を認識し、代表発表には候補の段階から細心の注意を払っている。
 今回の協会の対応は、組織の体質そのものかもしれない。代表選考という大事な作業を現場に丸投げし、上層部が最終的なチェックを怠り、そのまま「発表資料」として公表する。無責任のそしりは免れないだろう。
 以前、自身のコラムで関東学生連盟の試合会場での「仕切り」のまずさを指摘した。反論も頂戴したが、今回の「間違いだらけの代表候補名簿」は、代表の活動を主導する協会幹部の、当事者意識の希薄さを示す一例に思えてならない。(編集長・宍戸博昭)

【写真】2011年の世界選手権に向けて記者発表する古庄主将ら日本代表=2011年、岸記念体育会館