前人未到の日本選手権4連覇を達成したXリーグ、オービック・シーガルズのトライアウトが3月1日、習志野グラウンドで行われ、2011、12年度に関学大のエースQBとして活躍した畑卓志郎が参加して、きれのある動きを見せた。
 トライアウトは40ヤード走などの体力測定とパスキャッチなどの実技試験の後に、各ポジションコーチによる面談が行われた。トライアウトには、既に内定している畑ら16人が参加。合格者や移籍選手を含む正式な合格発表は3月中に行われる見通し。


 色白で小柄な畑からは甲子園ボウル、ライスボウルで見せたスターQBのすごみは全く感じられない。だが「トレーニングは最近始めたばかり」と言いながら、40ヤード走では4秒68の好記録。パッシングの実技試験に入ると表情が引き締まり、鋭いパスを次々に投げ込んでいた。


 社会人でプレーすることについて聞くと、畑はこう答えた。「社会人でプレーするつもりはなくて、2012年にいただいた全てのオファーを一度は断った。しかし、昨年海外留学をするなどして過ごす中で、もう一度フットボールをやりたいという気持ちが高まった」
 さらに、オービックを選んだ理由についてはこう説明する。「どうせやるならレベルの高いチームでやって、自分を向上させたかった。(関学大の)OBからいろいろ言われるかもしれないが、グラウンドで結果を出すしかない。2年以内にQBのスターターの座を奪って、日本代表も目指す」。畑は2009年に19歳以下の世界選手権に選ばれたが、この時は3番手のQBで、出場機会はほとんどなかった。


 また、畑と同期の主将で関学大で、昨季はコーチをしていたDL梶原誠人が、今季からパナソニックでプレーする。昨季のライスボウル終了後に梶原は「同じ相手に3度も負けた。男として悔しい。オービックに勝つまでは絶対にアメフトを続ける」とリベンジを誓っていた。
 2人が公式戦で対戦する可能性があるのは、秋季プレーオフ以降だ。ともに打倒社会人を掲げて切磋琢磨してきた「青の戦士」が、新たなステージでどのようなプレーを見せるのか注目だ。

【写真】オービックのトライアウトでパスを投じるQB畑=3月1日、習志野グラウンド