「納会」の季節である。シーズンを終え、栄冠をつかんだチームはそれが「祝勝会」になり、年をまたぐことなく敗れ去ったチームは、来季に向けた「激励会」といった趣になる。
 Xリーグ「ノジマ相模原ライズ」の「納会」に招かれた。解散した前身のオンワード時代から苦楽をともにしてきた選手、スタッフの中に、今季限りでチームを離れる人たちが多くいる。思い出を語る言葉は、どれも胸を打った。ボランティアで自分や家族との時間をチームに捧げたスタッフが少なくないことも知った。
 地域との良好な関係の構築は他のスポーツ同様、Xリーグでも大切な要素になっている。ライズを支援する相模原市の関係者の熱い思いに支えられたチームは今季5位に終わり、須永恭通ヘッドコーチはあいさつでわびた。結果が全てのスポーツの残酷な部分である。
 トップチームとして君臨していた鹿島ディアーズは、親会社からの支援が打ち切られ、来たるシーズンはクラブチームとして再出発する。
 社会人になっても選手として成長したいと願う大学生にとって、トップリーグの「X」はその受け皿として繁栄し続ける義務がある。五輪選手がよく口にする「見ている人たちに勇気と感動を与えたい」という言葉は、どこか上から目線で好きになれないが、レベルの高い一流選手が全力でプレーする姿に、見る側は心を揺さぶられるものだ。
 今季のXは好ゲームが多かった。各チームが切磋琢磨し、さらに魅力のあるリーグになれば、ファンは必ずついてくる。(編集長・宍戸博昭)

【写真】納会であいさつするノジマ相模原ライズの須永ヘッドコーチ=26日、相模原市