今回のライスボウルは、関学の頑張りが印象的だった。特にディフェンス。大学時代のオールスター級の完成された選手を集めた社会人チームを相手によく頑張っていた。
 社会人と学生では、選手個々の力量が違う。ただ、新聞報道で見た関学・鳥内監督の「やりようによっては、何とかなる」というコメントには同感だ。
 社会人に勝つためには学生らしいフットボールをすることだ。それは一にも二にも練習をするということ。アメリカではNCAAの規定で練習時間が制限されている。4時間の練習が2時間半に減り、あとはビデオ分析とウエートトレーニングに充てるというやり方は今の日本の学生も同じだと思う。
 しかし、それは間違い。学生が勝つためには、練習量で上回ることだと思う。全体練習だけでなく個人のスキルを磨く練習は大切。強かったかつての日大や京大はそうした練習を徹底的にやっていた。そういう部分で真剣に取り組む環境が整えば、学生が社会人を上回る可能性は出てくると思う。繰り返しになるが、関学の健闘には心から敬意を表したい。(談=水野彌一・前京大、現大学日本代表監督)

【写真】オービックに3年連続で敗れて、肩を落とす関学大の選手たち=3日、東京ドーム