関西学院出身で、元朝日新聞編集委員の石井晃さんのKGファイターズコラム「スタンドから」は、いつも母校の誉れである「ファイターズ」への愛情にあふれている。
 現在、和歌山の新聞社「紀伊民報」で編集局長を務める石井さんは、同紙のコラム「水鉄砲」の筆者でもある。エスプリが効き示唆に富んだ名文記者の文章は、独特のリズムと豊富な語彙で読者を惹きつける。
 最新の「語り継ぐ記憶」では、日常業務に忙殺されて練習を見に行けないと嘆きながら、アシスタントコーチをしている5、6年生のファイターズへの献身ぶりを紹介している。時に熱く時に淡々と。
 今年の5月、神戸の王子スタジアムで開催された「マスターズボウル」を取材した際、石井さんとお会いし「スタンドから」のバックナンバーが収録された冊子をいただいた。帰りの新幹線で熟読すると、ファイターズという組織の素晴らしさが、あらためて鮮明に浮かび上がってきた。
 68回目を迎える「甲子園ボウル」は、2年ぶりに「青の関学」と「赤の日大」の顔合わせとなった。石井さんが、このライバル対決をどう切り取るのか。今から楽しみである。(編集長・宍戸博昭)

【写真】甲子園ボウルの記者発表で握手する関学大の主将池永(右)と日大の主将岩井=2日、甲子園球場