「♪陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く 気がつけば五十路を 越えた私がいる 信じられない早さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪」。竹内まりやさんの「人生の扉」の一節である。
 時が過ぎ去るのは、本当に早い。20代より30代、30代より40代、40代より50代。どんな小さなことも覚えていたいが、記憶力は年々衰えている。一方で、昔のことはある一部分鮮明に覚えているから不思議である。例えば、学生時代の試合当日の朝食のメニュー、ロッカールームでの験担ぎなどなど。昨日のことのように思い出す。
 アメリカンフットボールの面白さを知ってもらいたいと立ち上げた小欄の編集を担当するようになって1年3カ月。その間に新しい出会い、うれしい再会が数多くあった。しばらく離れていた取材現場に足を運ぶ大切さも、あらためて実感した。
 「♪君のデニムの青が あせてゆくほど 味わい増すように 長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ♪」。国内のシーズンは佳境を迎えた。記者になって30年。昔の記憶を掘り起こし、新しい知識も吸収して、フットボールの魅力を伝えられれば、と思う。「輝く何か」があることを信じて。(編集長・宍戸博昭)

【写真】少年時代に宍戸編集長が所属していたフットボールチーム「立川ジェッツ」の活躍を伝える当時の新聞