チーム・マーケティング・レポート社が2015年のNFLファン・コスト・インデックス(FCI)を発表した。


 これは二人の大人と二人の子供というアメリカの平均的な家族がNFLのゲームを生観戦すると、どれぐらい費用がかかるかという平均観戦コストを算出したものだ。
 平均価格のチケット4枚、スタジアムで販売されているビール2杯、ソフトドリンク4杯、ホットドッグ四つ、駐車場代1台分、ゲームプログラム2冊、帽子二つの合計額となっている。


 それによればトップ5は以下の通りになる。
①サンフランシスコ49ers=640ドル
②ダラス・カウボーイズ=634・8ドル
③ニューヨーク・ジャイアンツ=629・62ドル
④ニューイングランド・ペイトリオッツ=624・7ドル
⑤シカゴ・ベアーズ=601・2ドル
 平均額は480・89ドルで約5万7707円だった。最も安いと判定されたのはジャガーズで347・6ドルとなっている。
 49ersは昨年も1位だったが、641・5ドルだったのでわずかに下がったことになる。カウボーイズは昨年と同額だった。


 さらに興味深いのは各内訳で、平均チケット価格が最も高いのはFCIでは3位のジャイアンツで123・40ドルとなっている。
 FCI1位の49ersは117ドル、同2位のカウボーイズは110・2ドルだった。つまりこの2チームはチケット以外も高いのである。
 さらにジャイアンツと同じメットライフ・スタジアムを本拠としているジェッツは105・66ドルで18ドル近く差が出ている。


 1杯のビールの価格が最も高いのはレイダーズで10ドル。最も安いのはジェッツ、ジャイアンツ、シーホークスなど7チームで5ドルだった。


 ただし、レイダーズの1杯の容量は20オンス(約591CC)に対し、49ersは16オンス(約473CC)など各チームで違っている。
 オンス(約29・57CC)平均で見てみると、最も高いのはイーグルスで0・71ドル。イーグルスは今回の調査で最少タイの1杯12オンス(約356CC)を8・5ドルで販売しているということだ。


 チケットだけでなく、スタジアムでの飲食、物販もチームにとって大切な収益源である。人気や需要から価格設定のバランスをどうとるかは、重要なビジネス戦略の一つとなっている。


渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランスのジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】NFLの各スタジアムで売られているビールは価格、容量ともにまちまち=写真提供・NFLジャパン