NFLはこのほど、サッカーのイングランド・プレミアリーグに所属するトットナム・ホットスパーと10年間に渡り、ロンドンで毎年最低2ゲーム以上のゲームを開催することで合意したと発表した。


 これは2007年以来、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されてきたインターナショナル・シリーズの一環で、ウェンブリーから移管されるわけではなく、声明によれば「10年の契約期間中には他のNFLの試合がイギリスの異なった会場で開催されることになるだろう」とされている。


 インターナショナル・シリーズは最初1試合のみの開催だったが、その後増加傾向にあり、昨年は3試合に増え、今シーズンも3試合が開催される予定だ。


 NFLのインターナショナル部門担当上級副社長、マーク・ウェラー氏は2021年までに8試合の開催を目標に掲げている。
 また同氏は22年までにロンドンにフランチャイズを置くことを公言したこともあり、リーグが近い将来スーパーボウルをイギリスで開催する可能性を示唆したこともあった。


 NFLがイギリス進出を進めている背景には、イギリス、さらにはヨーロッパでの人気上昇がある。実際、インターナショナル・シリーズは高い人気を誇っており、これまで11試合が開催された中で、観客数が7万7000人を下回ったゲームは1回しかない。昨年の平均入場数は8万3500人にのぼった。


 また、NFLはイギリスにおけるNFLファンは現在1300万人に達し、3年間で50%増えたとしている。
 ただ、今回のトットナムとの契約においては、これまでロンドン・ゲームズに熱心だったジャガーズが難色を示したという報道もあった。
 これはジャガーズのジャイド・カーン・オーナーが、今年2部に降格したフラムFCも所有しており、トットナムでプレーすることが障害になる可能性があると考えているようだ。


 また、実際ロンドンにフランチャイズを置くには、もっとファンが拡大しなければ難しいという声もあるようだ。
 いずれにせよ、NFLのイギリス進出のトレンドは続きそうである。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】イギリスでのNFL人気は年々高まっている(AP=共同)