NFL人気が成長を続けている大きな要因の一つとして女性ファンが急増していることが挙げられる。
 NFLはファンのうち女性が46%を占めるまでになっていると発表しているし、2009年と13年の比較でNFLのテレビ中継の視聴者数は男性が18%増だったのに対し、女性は26%も伸びたということだ。


 以前は女性はNFL、フットボールに興味がないことから、男性がフットボールに夢中になっている間女性が寂しい思いをするということで「フットボール・ウィドウ」(フットボール未亡人)という言葉もあったぐらいだが、すっかり死語になってしまったようである。


 では、どうやって女性ファンの拡大に成功したのか。それはNFLが女性にとっておしゃれな存在であるという認識を持たせたことが大きい。


 そのための施策の代表例が女性向けグッズの拡充だ。ファンがよく着るジャージーにしても、ウエストラインを絞った女性向け製品を開発し、さらに乳がん啓蒙月間にはチームカラーでなくピンクのウエアが販売されたりもする。


 さらに一般消費財メーカー、プロクター・アンド・ギャンブルの化粧品ブランド、カバーガールと提携し、全チームのチームカラーをそろえたNFL公式マニキュアキャンペーンやスタジアムでファッションスタイリストのトークイベントを実施したりもしてきた。


 また開幕時に「VOGUE」や「Cosmopolitan」といった有名女性誌でNFLに関連した記事を掲載したりもしている。
 徹底してNFLを応援することがおしゃれであるとアピールしてきたのだ。


 一方で、スタジアムでは女性用トイレを増設したり、清潔なレストランやラウンジを設けるなど女性が来場しやすい環境作りも行われてきた。
 こうした努力が女性ファンの増加、さらにはNFL全体の市場拡大につながっているのだ。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】思い思いのファッションで試合を楽しむ女性ファンが増えている(AP=共同)