現地4月30日から5月2日にかけて開催された2015年NFLドラフトでは256人の選手が指名を受けた。既に各チームではルーキー・ミニキャンプが行われるなど、開幕ロースター入りを目指したサバイバル競争がスタートしている。


 そんなドラフト指名選手たちが一堂にそろうリーグ主催のイベントが6月21日から27日にかけてプロフットボールの殿堂に近いオハイオ州オーロラで開催される予定だ。「ルーキー・シンポジウム」である。


 このルーキー・シンポジウムは新人選手たちに対して、プロとして必要な知識や心構えを教える研修プログラムだ。
 その範囲は広く、キャンプに向けどんな準備をすべきかといったことはもちろん、プロ選手としての心構え、ロッカールームでどう振る舞い、ベテラン選手とどう付き合うべきか、けがへの取り組み、契約で急に高収入を得ることに対する財務知識、さらにはナイトライフや飲酒といったオフフィールドの課題についても教えられる。


 講師となるのは専門家のほか、チームGMや殿堂入りした元選手ら。プレゼンテーション形式や座談会形式などさまざまな形で登壇し、これからNFLの世界に入ろうとする若者たちに話をし、質問に答えていくのである。
 昨年は元カージナルスDBで殿堂入りしたエニアス・ウィリアムズ氏や飲酒運転で逮捕された経験を持つ元レッドスキンズのWRダンテ・ストルワース氏、元ジャイアンツのWRで現在NFLに勤めているデービッド・タイリー氏らが講師を担当した。


 近年、飲酒運転や禁止薬物の使用など問題を起こす選手が増加していることもあり、NFLはこうした教育に特に力を入れているのである。


 ただ、このシンポジウムに対する新人選手たちの姿勢にばらつきがあるのも事実だ。1998年に行われたシンポジウムでは、1位指名を受けた当時コルツのQBペイトン・マニングが熱心にノートをとる傍らで、2位指名の元チャージャーズQBライアン・リーフが居眠りをしていたことは、今でも語りぐさになっている。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】昨年のルーキー・シンポジウムで新人たちにスピーチする元カージナルスDBエニアス・ウィリアムズ氏(AP=共同)