ゲームをよりエキサイティングで魅力的にし、人気を拡大させようという努力をNFLは常に続けている。その象徴ともいえるのがルール改正だ。
 リーグはチームオーナーやヘッドコーチなどからなるルール検討委員会を設けており、恒常的にルール改正を検討している。


 例えば2014年シーズンでの大きな変更の一つとして、ゴールポストのクロスバーの高さがそれまでの30フィート(約9・1メートル)から35フィート(約10・7メートル)に引き上げられた。
 これは近年キッキング技術の向上でフィールドゴールやエキストラポイントキックの成功率が上がりすぎているという批判に対応したものである。特にエキストラポイントキックは成功率が100%に近く、「オートマチックポイント」と呼ばれるほどだ。


 バーの引き上げなど些細なことと思われるかもしれないが、ニューヨークタイムズ紙によれば、新設には10万ドル(約1200万円)以上かかるとされ、いかにNFLといえど簡単にできるものではない。それでも実行するのがNFLなのだ。


 しかもこの引き上げでは不十分という意見も出ており、1月25日に開催されたオールスター戦、プロボウルでは幅を18フィート6インチ(約5・6メートル)から14フィート(約4・3メートル)に狭め、さらにエキストラポイントのキックを2ヤードから15ヤードに下げてスナップするテストも行われている。


 実際このゲームでは2014年レギュラーシーズンでフィールドゴールを31回中1回しか失敗せず、エキストラポイントキックを全て成功させたコルツのキッカー、アダム・ビナティエリが38ヤードのフィールドゴールと2回のエキストラポイントキックを失敗するという”効果”も出ていた。
 来シーズンのルール改正で、この案が承認されることになるかが注目される。


 記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】試合をよりエキサイティングにするためクロスバーの位置が上げられたNFLのゴールポスト(AP=共同)