NFL、さらにはMLB、NBAなどアメリカの主要プロリーグの広告制限で、ヨーロッパや日本などのプロサッカーと大きく異なっているのが、ユニフォームに広告を入れることの是非だ。


 サッカーでは各チームが独自にスポンサー契約を結び、ユニフォームに広告を入れるが、NFLなどはリーグとして広告を禁止しているのである。これはリーグ全体のブランドイメージを維持、向上させる意図によるものだ。


 同様の制限は他にも多くある。例えばサッカーのようにフィールド脇に広告を露出させることはできない。
 また、契約する企業、ブランドに関しても、カジノなどギャンブル関連も制限されている他、酒類に関してもビールはOKだがウイスキーなど、ハードリカーと呼ばれるアルコール度数の高いブランドとの契約は禁止されているのだ。


 ただ、こうした制限は近年緩和される傾向にある。ユニフォームの広告はトレーニングキャンプにおいて胸部分に小型のものを1カ所つけることが許可されるようになった。また、フィールドの広告についても、プレシーズンゲームでのみ、いわゆるバーチャル広告をテレビ中継で表示できるようになっている。


 これらはいずれもローカルスポンサーの区分であり、チーム収入のアップを考慮しての緩和のようだ。オーナー会議でハードリカーへの緩和も取りざたされたこともある。
 今後もリーグとチームの間で、こうしたスポンサーシップをめぐるせめぎ合いが続きそうだ。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】近年、緩和されつつあるユニフォームの広告(AP=共同)