AFCとNFCのチャンピオンチームがNFLシーズン王者の座を争うスーパーボウル。現在、2月の第1日曜日に開催されているこの優勝決定戦は、全米最大の人気イベントとなっている。


 そのことが端的に表れているのが、全米テレビ中継の驚異的な視聴者数と視聴率だ。昨年の現地2月2日に開催された第48回大会はFoxが放送したが、総視聴者数は1億6700万人、視聴率46・4%を記録した。これは総視聴者数においてアメリカのテレビ史上最多記録である。


 実はこのゲーム、NFCのシーホークスがAFCのブロンコスに対し、前半で22対0、最終で43対8と一方的な展開となったため、視聴者離れも危惧されたのだが、それでも記録を更新したのだからその注目度の高さがわかるだろう。


 さらに総視聴者数ランキングでも、2位が第46回大会で1億6680万人、3位が第47回大会で1億6410万人とスーパーボウルが続く。なんとベスト10のうち九つをスーパーボウルが占めているのだ。
 それほどまでにスーパーボウルはアメリカ人にとってなくてはならないイベントなのである。


 スーパーボウルの高い人気、とりわけ全米で1億6000万人を超える人々がテレビ中継にかじりつくことは、さまざまなところに影響している。
 その視聴スタイルにも起因している。家族や仲間で集まり、わいわいとパーティー形式でゲームを楽しむことが、広く浸透しているのだ。「スーパーボウル・パーティー」と呼ばれている。


 これにより、恩恵を受けているのが食品業界、なかでも宅配ピザだ。経済誌フォーブスによれば、昨年の第47回大会当日、いわゆるスーパーボウルサンデーの一日で、大手チェーンのピザハットは200万枚を売り上げたとみられている。
 宅配ピザのオーダー数が一年で1番多いのはスーパーボウルサンデーと言われており、その総数は普段の日曜日の2倍以上に達するのだとか。


 もちろん食べられるのはピザだけではない。全米チキン協会は、2012年スーパーボウルウィークエンドだけで、10億本ものチキンウィングが消費されたと発表している。また1万3000トンのポテトチップが販売されるというデータもあるほどだ。


 また大人数で中継を見る需要に対し、スーパーボウル直前になると大型テレビのセールが行われるのも恒例となっている。
 飛び抜けたスーパーボウル人気は関連するビジネスにおいても、やはり特別な存在となっているのだ。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】スーパーボウルサンデーには宅配ピザがたくさん売れる(AP=共同)