以前紹介したようにNFLが一括管轄し、リーグの収入となる全米レベルでのナショナル・スポンサーは現在29社にのぼり、その収入は昨年10億7000万ドルに達したとみられている。
 ソフトドリンク、クレジットカード、ホテルチェーン、生活用品、携帯電話、宅配ピザなど、その業種は実に幅広い。


 一方で、各チームによるローカルスポンサー契約も自動車販売会社やファストフードチェーンなど幅広く展開され、重要な収益源となっている。


 ただどんな会社、ブランドともスポンサー契約が結べるかというと、さまざまな制限も設けられている。こうした広告契約制限というとよく知られているのが一業種1社だ。
 いわゆる利益相反が起こればビジネスとして大きな支障を来すため、基本的な制限だといえよう。


 NFLでは過去に、リーグがソフトドリンク分野でコカ・コーラと契約中に、カウボーイズがペプシと契約し、問題になったことがある。カウボーイズがリーグよりも一企業として自社ブランドの展開、収益を優先したのだ。


 リーグとチームというある意味二重構造の難しさが出た対立だったが、しばらくしてNFLがペプシと新たに契約したため、問題は解決された。
 今後もこうした問題が起きる可能性は残っている。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】NFLの重要な資金源となっているスポンサー収入(AP=共同)