ゲームを行い、チケット販売だけでなく、物販、飲食などチームとリーグが収入を得るためなくてはならないもの、それがスタジアムだ。


 そのスタジアムにおいて、1990年代半ばからNFL、さらにMLBでは建設ラッシュが続いてきた。
NFLの場合、ジェッツとジャイアンツが共同保有するメットライフ・スタジアムがあるため、現在31のスタジアムが使用されている。そのうち1995年以降にオープンしたものは実に21に上るのだ。


 昨年も49ersの本拠地リーバイス・スタジアムがオープンしたし、2016年にはバイキングズが使用するバイキングズ・スタジアムが、17年にはファルコンズのニューアトランタ・スタジアムが完成する予定となっている。


 なぜこのような建設ラッシュが起こったのか。大きな要因としてNFLとMLBの人気が高まった60、70年代に次々と作られたスタジアムへの反動がある。
 現在もレイダーズとMLBアスレチックスが使用するオー・ドットコー・コロシアムや、既に取り壊されたがスティーラーズが使用していたスリーリバース・スタジアムやイーグルスが本拠としていたベテランズ・スタジアムなど、この時期に作られたスタジアムはフットボールと野球の共用スタジアムが多かったのだ。
 二つのメジャー・スポーツを開催することで、スタジアム運営の効率化が意図されたのである。しかし、次第にこれは失敗だと認識されるようになっていった。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】2014年にオープンした49ersの本拠地リーバイス・スタジアム(AP=共同)